足が疲れたので休みにした。
やはり30km以上歩くと疲れる。
2日前と3日前が30km以上歩いたせいで、昨日はかなり疲れていた。
25km程度なら5日歩いて1日休みにできることを考えると、距離を稼ごうとするとむしろ進むのが遅くなる。
1日に歩く距離を減らすことで歩く以外のことをする時間も増える。
公園でオカリナを吹いたり、コンビニで刃牙らへんを立ち読みしたり、TSUTAYAに寄ったりしながら、少し遠くにある図書館を目指した。
午前中は色々な本を読み、昼食を食べてからコミックコーナーに向かった。
ここにはかねてより読みたいと思いながら読めていない作品があった。
結構前の作品で、漫画からドラマ化して大成功、アニメ化もしている。
元々母が好きなのは知っていたが、家にはなかったし、それで読んでみようとは思わなかった。
きっかけは、大学時代、マダガスカルの国立公園で調査ををしていた時。
拠点のキャンプ地で、壁のない屋根の下、大きなテーブルと椅子があって、そこで作業をしたり、暇なときや夕食後、みんなで集まって雑談していた。
ある時漫画の話になって、そこで二人の人が絶賛していたのが『のだめカンタービレ』だった。
二人共かなりこの作品が好きらしく、漫画もドラマも観ていたが、一人は漫画派、もう一人はドラマ派で、それぞれ僕に勧めてきた。
僕はこういう時、原作を優先させることが多いのだが、この作品は音楽を題材にしていて、ドラマ派の「ドラマでは音楽も流れるから」という言葉に、ドラマも良いなあと思わされた。
その漫画があったので読んでみた。
これが最高に面白い。
読んでいて何度か鳥肌が立った。
やはり漫画原作の作品なので、音楽を題材にしているとはいえ、漫画でも十分音の綺麗さや迫力は伝わってくる。
読み始めたのが午後からだったので、10巻までしか読めなかった。
またどこかで読みたい。
良い作品に触れた後は、幸福な気分になる。
特に、完結済みの作品で良いものに出会うと、まだまだ自分の知らない素晴らしい作品が世の中にはあると思える。
これのどれほど素晴らしいことか。
明日はまた歩こうと思う。
地図を見ると、海岸の方に歩いた方が楽しそうなのだけれど、南海トラフ地震が起こった時に津波が怖い。
正直なところ、昨日今日で地震がなかったから、もう来ないんじゃないかと感じている。
これまで散々南海トラフ南海トラフと聞かされてきて、いついつまでに何%で巨大地震が来る、などと言われて結局まだ来ていないから、今回もまた肩透かしに終わるんじゃないかと。
来たとしても、巨大地震というのは被害が最大化した場合の予想であり、しょぼい地震で終わるかもしれない。
こんな風に思うのは正常性バイアスなのだろうか。
まあ高知の偉人である寺田寅彦も『天災は忘れられた頃やってくる』と言っているし、一応まだ南海トラフ地震注意報が出ているので、海岸は避けようと思う。
何しろ僕はテントで寝ている。
海岸にテントを張って寝ている時に津波が来たらほぼ詰みだ。
地震に対しては、ほとんど外にいるので、ぱっと倒れてくるもののない場所に逃げるのは難しくないと思うが、津波に対して無防備すぎる。
この調子だと佐田岬を目指すのも危険なので、松山まで行って道後温泉に入ったら石槌山を目指して東へ歩くつもりだ。
歩いた距離:5km