歩いて日本一周ブログ

歩いて日本一周する記録とか雑記

四国へ いざゆかん

今日は四国に行く。

和歌山港から徳島にフェリーが出ているので、これを使う。

WEB予約すると百円安くなって2400円だった。

 

しばらく歩き、峠を登りきったところに、和歌山県和歌山市と道標が出てきた。

奈良から大阪の時はいつの間にか越えてしまっていたけれど、歩いて県境を越えるのは嬉しいものだった。

 

和歌山港に着いてから出航まで3時間程あったので、きっぷ売り場で荷物を預かってもらい、買い物に出かけた。

買いたいものは、頑丈な糸と針、それからあればマジックテープだ。

 

腰ベルトが長すぎたのでハサミで切ったのだけれど、それをそのままにしていたら、一度ベルトからバックルがはずれてどこに行ったか分からなくなり、かなり焦った。

結局見つかったが、またはずれないようにベルトの先端を折り返して縫う必要がある。

 

また、ザックの腰ベルトが、腰周りの大きさに合わせてマジックテープで長さを伸長できるようになっているのだが、右側のマジックテープが弱いせいで、歩いていると勝手に伸びてきてしまう。

面倒なので、新しいマジックテープを縫いつけるか、マジックテープによる可動性を殺す形で縫いつけてしまおうと思う。

どちらにしろ腰ベルトの長さ調節はバックルで行うので、マジックテープの方は少なくとも体型が大幅に変わるまで使うことはない。

 

裁縫道具をどこで買うのか分からずホームセンターに行ったが、品揃えが悪いので結局ダイソーで買った。

帰りにラ・ムーによると、あらゆるものが安かった。

バナナとお魚ソーセージだけ買った。

店の外で、たこ焼きが6個入り1パック100円で売っていたが、いかに安くとも今必要なものではないと言い聞かせて買うのを我慢した。

 

無駄遣いしそうな時は、銀の匙という漫画に出てくるおばあちゃんの言葉が頭に浮かぶ。

 

「金の遣い方で、男の価値は分かるもんさ」

 

かなりプレッシャーを感じるので無駄遣いを抑えられる。

 

 

歩くと左足が痛かった。

これはまだ荷重に慣れていない最初の二日に痛めた場所なのだけれど、完治させないまま歩き続けてきたので、治るはずもない。

そろそろ治してくれ、と左足くるぶしから悲鳴が聞こえるので、四国に着いたら3日ほど休んで足を治そうも思う。

 

ちょうど裁縫もしたいし、コンロの部品を組み換える必要もある。

何より四国を回るルートを決め、地図のダウンロードなども必要なので、どちらにしろ時間はかかる。

 

 

港に戻り、船に乗った。

船内は寝転がることもできる客室で、到着まで2時間ちょっとかかるので、しばらく横になって音楽を聴いていた。

 

また、ポケット日本地図帳を開いて四国のルートを考えていた。

四国から本州に戻るルートを調べている時に、なんとしまなみ海道は歩いて渡れるらしいと分かった。

となると、歩いて渡るしかない。

しかし、しまなみ海道は愛媛と広島を結んでいるので、徳島→高知→愛媛→広島と行くと香川県を飛ばしてしまう。

まずは香川県から回ることになりそうだ。

 

さらに、泊まる場所について、旅立つ前から考えていたWWOOFかカウチサーフィンのどちらか、あるいは両方を利用してみようと思う。

前者は、農家さんの手伝いをすることで、食事と寝床を提供してもらうもので、後者は、無料で泊まりたい旅人と、旅人を泊めたいホストをつなぐものだ。

 

どちらも寝床確保に有効だが、個人的には他人の家に泊めてもらうことのメリットは、スマホの充電とWiFiの利用をさせてもらえるであろうこと。

泊まるだけなら別に野宿で構わないのだけれど、大量の地図を持つことを避けるため、山の地形図も街中の地図もスマホを利用して見ている。

近くにコンビニやスーパーがあるか調べるのもスマホで、ブログを書くのもスマホ

充電が切れると少々困る。

また、地形図は山に入る前にあらかじめダウンロードしていくが、データ通信量の関係からダウンロードはWiFi環境下で行いたい。

 

スマホの充電とWiFiを使える場所は、あるようであまり自由が効かない。

茶店なら両方可能だが、充電が切れるたびに喫茶店に行く金もない。

誰かの家に泊まることでなんとかなるなら、そのほうが楽だと思う。

 

WWOOFのメリットは、農業について学べること。

農作業には興味がある。

カウチサーフィンのメリットは、特に対価を要求されるわけではないので、ゆっくり休めること。

 

どちらも年会費があるため、必要に迫られるまでやらないでいいと思っていたけれど、活用してみようと思う。

 

 

そうこうするうちに四国に着いた。

船から降りて、まずは寝床にできそうな場所を探す。

近くにはなさそうだったので、遠くにある海岸を目指した。

すると、途中で良さげな浜を見つけた。

河口付近の川で、砂浜になっている。

テント禁止とも火気厳禁とも書いてないので、ここでいいだろう。

 

浜にテントを立てて、火を焚いて夕食にした。

風が強かったので火が燃え盛る。

木を数本抜いて火力を抑えながら調理した。

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舞茸と鶏ささみの炊き込みご飯、ツルナとオカヒジキのみそ汁。

 

炊き込みご飯は安定して美味しい。

みそ汁はツルナとオカヒジキのおかげで磯の香りがする。

ツルナもオカヒジキも味はあまりないが、シャキシャキした食感が楽しい。

 

今日も星がよく見える。

野宿の良い所の1つは星を見上げる機会が増えることだ。

 

 

歩いた距離:25km