河原で休憩
今日はくもりだったため、暑さは少しマシだった。
とはいえ暑いものは暑い。
15kmちょっと歩いて、河原で休憩した。
四万十川は大きく蛇行している。
右に曲がったり左に曲がったりという程度ではない。
進む方向に対して90度以上角度をつけて、つまり川が下る方向とは逆方向に斜めに進むように曲がり、風船のような形を描いて、元の場所からちょっと進んだ所に返ってくる、といった深い蛇行を繰り返す。
こういう時、川沿いを走る国道はこの蛇行をトンネルでショートカットする場合がある。
だから、川の長さより、川沿いを歩く距離は短い。
河原で休憩したくても、川に降りられる場所は実は限られている。
河原で休憩するために、国道から逸れて蛇行する川に沿った道を歩くと、あまりの長さに辟易した。
沈下橋のそばで、昼食をとる。
靴と靴下を脱いで足を川に浸ける。
冷たくて気持ち良い。
川の中には様々な魚がいる。
岸辺の辺りで群れているのはアユの子どもだろう。
足をメダカのような小さな魚がつつく。
石にはヨシノボリのような魚が張り付いていた。
ドボン、と大きな音がして、岸辺の方を向くと、大きなナマズが悠然と泳いでいた。
オカリナを吹く。
リズムをとって水中で足を動かす。
水が心地良い。
昨日買った『ブッダのことば』を読んだ。
12時を示すサイレンが鳴り、本を閉じて出発する。
逆ヒッチハイク
今日歩いた道は、国道だけあってそこそこ交通量があった。
歩いていると少し前で車が止まり、「よかったら乗っていくか?」と聞かれる、ということが2回あった。
全部歩きでやっているので、と断ったが、。
一人目の人からは麦茶をもらった。
この旅を始める前、石垣島でも同じことがあり、その時は乗せてもらった。
そういえばアメリカでも同じことがあって乗せてもらった。
思い返すと、いずれも僕は大荷物であった。
大荷物で歩いているから心配してくれるのだろう。
親切な人達だ。
道の駅四万十大正
道の駅に着いた。
小さな道の駅だが、トイレが綺麗でテント泊が咎められそうな雰囲気でもない。
WiFiもあるし、良い道の駅だ。
近くの公園の石の風車というのが有名らしい。
石の風車といってもさすがにプロペラは石じゃないだろうと思っていたら、そんなことはなかった。
なんだ形だけで回らない風車か、と思っていたら、後ろで一回り小さい石の風車が回り始めた。
回るのか…!
大きい方も確認すると、きちんと首のところが回るようになっている。
残念ながら風は弱く、大きな石の風車が回るのは見れなかったが、風が強ければ回るのだろう。
この道の駅は、地酒をセンス良く並べて売っていた。
ダバダ火振という栗焼酎と、ムテムカという日本酒。
どちらも四万十の地酒で、美味しそうだった。
他の道の駅でも見たので、この先でも買えるはずだ。
買うのはせめてどぶろくがなくなってからにしよう。
歩いた距離:27km