歩いて日本一周ブログ

歩いて日本一周する記録とか雑記

桜島へ

垂水

体が少しだるい。

最近は何日歩いたら休憩日にしよう、などとは考えなくなった。

前に1日休んだのは10日前だ。

それも一日雨で歩けなかったから休みにしただけ。

歩き疲れて休みというのはもうしばらくしていない。

というのは、秋で雨が多いことも関係している。

一日休みは10日前だが、ザックを背負っての行動が短い日ならあった。

ただまあ、それでも徐々に疲労は溜まっているということだろう。

 

道の駅に着いたのは10時半という微妙な時間だった。

11時ならここで昼休憩でも良かったのだが。

 

さらに歩いて、垂水市街地の公園で昼休憩にした。

プロテインを飲んでいると、ミャオ〜ン、とやけに愛らしい声が聞こえた。

そちらを見ると、二匹の猫がこちらに近づいてくる。

二匹は体を擦り付け合っていた。

イチャイチャしてんなぁ。

トイレを探しに少し歩いて、なかったので戻ってくると、プロテインを飲み干したコップに二匹が顔を寄せて舐めている。

腹が減っているようだ。

僕に餌をたかりに来たのだろう。

なんもやらんぞー。

 

近くのスーパーにトイレついでに買い物に行った。

手羽元が安い。

まだ昼だが、常温で大丈夫だろうか。

味付きなら少しは保存効くんだけどな〜。

なら、味をつければいいのか。

こういう時手軽に味をつけられるものがあると便利だ。

マキシマムというものがある。

これ、何にでもかけられる万能調味料として有名だが使ったことはなかった。

試しに買ってみるか。

 

公園に戻ると、二匹の猫はバラバラにいた。

いつも仲良しというわけではないのか。

猫は気まぐれだな。

それからいつものように米の残りで卵かけご飯を作って食べていると、ミャオミャオ鳴きながら二匹が寄ってきた。

その様子を見て、ふと気づいたのだけど、顔を相手に擦り付けているのはイチャイチャしているわけではなかった。

僕に向けて餌をもらおうと相手が媚びるのをやめさせようとして、顔で押しのけているのだ。

相手を押しのけては自分が前に出てミャオーんと愛らしく鳴く。それをもう一匹がまた押しのけて前に出てミャオーんと鳴く。


f:id:tabiroad:20241113165847j:image

「どけにゃ。邪魔にゃんお前」

「お前こそどけにゃ。邪魔にゃん」

 

そのうちもう一匹やってきたが、僕が何もくれないケチなやつだと気づくと、三匹とも積極的には近寄らず、周辺でゴロゴロし始めた。

この猫達のうち、二匹が植木の下に穴を掘って糞をするのを見た。

衛生的だ。こいつら賢いな。

卵かけご飯を食べ終えて、しばらくダラダラする。


f:id:tabiroad:20241113172252j:image

洗って乾かしていた鍋に顔を突っ込んで舐める猫。

腹減ってるんだなぁ。

まあ、特段痩せているわけではないし、僕と同じで食い意地張ってるだけかもしれない。

 

 

桜島は登れない

桜島にある山は、ピークがいくつかあって、そのそれぞれが中岳とか北岳とか御岳とかで、それらしい山の名前がない。

桜島自体がもう山みたいなものだし、桜島ということでいいだろう。

この桜島、当然登るつもりでいたのだが、ヤマップの地図を見てどうも登山道がないということに気づいた。

今日の午前中のことである。

なぜだろうか、という疑問は近づいてみるとすぐに晴れた。


f:id:tabiroad:20241113172748j:image

モクモクと噴煙あげる桜島

ああ、そっか。桜島って活火山だっけ。

こりゃ登れなくても納得。

さらに近づいていくと、桜島の特異性がより身近になってきた。

周辺の土は火山灰に覆われている。

大噴火は数百年に一度でも、そこそこの噴火は珍しくないようで、噴火で通行禁止なんて注意書きがある。

 

有村溶岩展望所というところに着いた。

ここでは過去の大噴火で流れ出た溶岩が露出している。

屋内の説明書きには、桜島住民の暮らしについても書かれていた。

普通に人が住んでいるが、今ではアプリで噴火状況や、火山灰の量、風向きなんかをチェックするようだ。

ふーむ、興味深い。


f:id:tabiroad:20241113173136j:image


f:id:tabiroad:20241113173513j:image


f:id:tabiroad:20241113173521j:image

冷めきった溶岩を見ても、どのように溶けていったのかよく分かる。

岩が形を残しながらも、部分的にドロドロに溶けた跡がある。

溶岩の間を通る道を目をつぶって歩き、流れていく溶岩を想像した。

うーん、面白いところだな、桜島

 

 

温泉を掘るのだ!

道の駅で今日の寝る場所をGoogleマップで探していると、ちょうど良い所に、『オリジナル温泉が作れる海岸』とあった。

どうも海岸を掘って温泉が出るらしい。

こんな面白そうな所に行かない手はない。

スコップは現地に置いてあると、コメントがあった。

近くに水道のある公園も発見。

今日はここで泊まって、温泉掘りだ。

 

公園に着いて、荷物を降ろし、海岸に向かう。

グーグルマップのコメントでは、大体の人は温泉掘りを楽しんで、軽く足湯して帰るぐらいだそうだ。

しかし僕はガッツリ入浴するつもりで、手提げかばんに着替えを入れて向かった。

温泉♪温泉♪温泉♪

 

到着。

黒い砂が広がっている海岸だ。

来た時に2人人がいたので、先客かと思ったが、この人達は鉱物を拾っては何やら話しながらすぐに出ていった。

温泉目当てではなかったようだ。

それからそれなりに広い海岸でスコップを探したのだけど、どこにもない。

おや、話が違うぞ。

もう一度調べると、場所は合っている。

引き潮の時に海岸で掘ると、お湯が出てくるところがある。

出てこないところもあるし、出てきても冷たい水だったりするが、根気よく掘っていると湯気が出るような暖かいお湯が出る、らしい。

のだが、スコップがあるかないかは、コメントによって違った。

スコップを置いていってくれる人もいれば、持っていってしまう人もいて、また波に流されたりもして、常にスコップが置いてあるわけではないのだろう。

温泉もちょっと掘れば簡単に出るわけでもないようだし、素手ではきつい。

かりに出てきても、それで全身入浴できるほどまで掘っていたら日が暮れる。

これは、諦めるしかないか……。

ちょっと切ない気持ちでとぼとぼと公園に帰った。

 

 

マキシマムで焼いてみた

今日の昼、手羽元にマキシマムをふって食糧袋に突っ込んでいた。

味をつければ保存が利くだろうと思ったのだ。

夕食時に取り出して、一味唐辛子をかけ、片栗粉をまぶして焼いた。

手間もあまりかからないし、美味そうにできた。

食べてみると、味は良いのだが、いまいち噛み切りにくく、火が通ってないような感じがしたので、もう一度念入りに火を通した。

が、変わらなかった。

たぶん、腐りかけて肉質が変わってしまったのだか特に骨端の辺りが良くない。

今日も昼は日がさして、11月とは思えない暑さだった。

マキシマムがどうこうよりも、単純にまだ半日肉の常温保存は無理だと実感した。

暑すぎるんだよなぁ。

 

 

今日の道

f:id:tabiroad:20241113195113j:image

 

歩いた距離:25km