歩いて日本一周ブログ

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ペルセウス座流星群について

昨夜、ペルセウス座流星群は見えなかった。

空が曇り気味で、外灯が明るいこともあり、条件は悪かった。

しかし流星群が来れば見えるはず。

流星群はペルセウス座の周辺に来るはずだ。

ペルセウス座は冬の星座なのでまだ登って来ていない。

星座早見盤を見ると、午前3時頃からペルセウス座がよく見える。

 

…ちょっと待て。

ペルセウス座流星群は12日に極大、と聞いた。

午前3時は13日だ。

ペルセウス座流星群を見るべきはもう一日前だったのでは?

そういえば11日の夜は、大きな彗星が見えた。

前日でこれだけ綺麗なのだから、と期待していたが、その日だったのだ。

一体何のために一日停滞したのか。

 

一応、今日の午前4時に起きて空を見たが、曇っていて何も見えなかった。

まあ、ゆっくり体を休められたし、一昨日は綺麗な流星も観れたので良しとしよう。

 

 

ヒートアイランド現象

今日は松山に向かって歩いた。

山の中から抜け出し、平地の都市部へと入る。

驚いたのはその暑さだった。

なんだこれは…! あっつ!

明らかに昨日までと暑さが違う。

 

いや、昨日までも暑かった。

しかしここまでは暑くなかった。

これはヒートアイランド現象だろう。

 

これまでは山の中だった。

森林は木々によって階層構造が作られ、色が緑であることもあり、そもそも熱が逃げやすい。

その上、植物の蒸散により気化熱で空気が冷やされる。

山の中の川もまた、涼しくするのに一役買うだろう。

山の中は涼しいのだ。

そこに少々村があったり町があったりしても、熱は抑えられる。

 

しかし都市部には森林が無い。

その代わりにあるのはどこまでもアスファルト

黒は光を吸収する。

地面はどんどん暑くなり、それを冷やすものは何も無い。

地球温暖化ばかりが注目されるが、都市部の暑さの原因はこれが大きいのではないか。

 

歩いていて思う。

ありえない。なんだこれは。

何をこんなところに好き好んで集まって住んでいるのか。

 

緑がない。

申し訳程度の街路樹など気休めにもならない。

道の端の雑草すら、緑色を失って、今にも枯れそうだ。


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なんだこれは。

光合成を諦めて葉緑体に注ぐリソースを減らして暑さ対策にリソースを割いているのか?

まるで砂漠の植物じゃないか。

 

いや、そうか。ここは砂漠だったのだ。

そう考えればこの暑さにも納得がいく。

森林を壊して地面を人工的に石で埋め尽くしている。

砂漠と同じじゃないか。

 

森を砂漠にして、あり得ない暑さにしておきながら、そんなところに集中して住み込み、日中は屋内をキンキンに冷やして暮らしている。

そのキンキンに冷やすためのエネルギーを作るために、また地球を暑くしているのだ。

イカれてる。

イカれてるよ人間は。

 

 

古本屋

馬鹿みたいに暑い中、スーパーのイートインで昼食をとる。

はぁ、涼しい。

涼しすぎるほどだ。こんなに涼しくなくて良い。

山の中なら、日陰に入ればそれで十分だった。

 

そばにパン屋があった。

美味しそうなパンが並んでいる。

さすが都市部だけあって、ここに来るまで食の誘惑はそこかしこにあった。

特に『日本一鯛焼き』の店と『どら一』というどら焼き屋は危険だった。

なんとか耐えてきたが、ここで白くてほんのり甘いふわふわでもっちりしたパンの小さいやつが5つ入って100円というのがあって、思わず買ってしまった。

あぁ、美味い。

まあ、100円ぐらいなら…

 

その後、道後温泉に比較的近い公園に荷物を下ろした。

ここらで、いらない荷物を実家に送ることにした。

いらないものを選んで出していく。

100均のショッピングバッグに大穴が空いていたので、手縫いで穴を塞ぐ。

それからこのバッグに荷物を入れて郵便局へ。

荷物を実家に送る。

1200円弱かかる。

 

それから古本屋に本を2冊売り、1冊買う。

プラマイ+30円。

暑いので怪談小説を買ったが、ちゃんと怖いだろうか?

ホラーは怖くないと本当につまらないから心配だ。

 

 

道後温泉

夕方、道後温泉に行った。

大分並んでいたが、本を読みながら進むと割とすぐに入れた。

だが、その内容は前情報と随分違った。

まず、前情報では料金は450円で、何やら茶菓子が出るらしい。

実際は入浴のみで700円。これに貸浴衣と茶菓子がついて1300円。

その他、貸しタオルなどがあり、サービスが多いほど料金が高くなるシステムだった。

 

昔ながらの銭湯みたいな感じで、シャンプー、ボディソープなどのアメニティは一切ないと聞いていたのだが、中は非常にきれいな石のタイルで、シャンプーボディソープ、リンスなどは備え付きだ。

中は浴場が一つ真ん中にあり、壁沿いに洗い場がある。

お湯は、漢字の彫られた太い石柱から出ており、この石柱の正面に、七福神の恵比寿様のようなふくよかな老人の神様が座っており、その手に同じような老人の神様を抱えている。

後ろはツルの絵。

 

雰囲気はとても良かった。

前情報通り、湯は熱めで、あまり長居はできない。

だからあれだけ並んでいても回転が早いのだろう。

60分以内、と料金表に書いてあったが、とても60分も入れない。

それでも700円である。

何度か出たり入ったりを繰り返して粘り、最後はのぼせて倒れそうになりながら浴室を出た。

 

体を拭いてパンツだけ履いたら長椅子に座り、身体が冷えたら順次服を着ていく。

眼鏡を洗いに洗面所に行くと、鏡に自分の顔が映る。

そういえば自分の顔なんて普段全然見ない。

鏡には自分でも驚くほどの男前が映っている。

眼鏡を洗ってかけ、視力が上がると、無精髭を生やした汚え男が映っていた。

 

鏡よ鏡、この脱衣所で一番の男前は誰か。

鏡は答える。

『あなたではない』

 

鏡よ鏡、この脱衣所で一番見た目が汚い男は誰か。

『あなたです』

 

しかしこれは鏡が綺麗すぎるのが悪い。

僕が髪を切る時に使う、ひび割れていていつも曇っている気の利いた鏡は、僕をこんなふうに汚く映したりしない。

 

まあ、僕は旅人だ。

旅人なんて汚い方が自然である。

僕の知り合いの女性は、アウトドア系の車がピカピカで傷一つ無いのを見ると、かっこ悪いと思うそうだ。

傷だらけで泥がはねている方が良いと。

旅人の男も同じではないか。

そう思うと、きれいな街を歩くのも堂々とできる。

 

温泉を出ると、すぐ目に入るのは『道後ビール』などというクラフトビールの店だ。

温泉の後、喉の渇いた客を狙っている。

温泉の出口を出ると、正面に綺羅びやかな商店の並ぶ通りがあり、そこにはあちこちに美味しそうなものが。

温泉から出てきた客をここで刈り取るのだろう。

熱い温泉で温まっているから冷たいものを求める心情をよく利用している。

元々、松山ではみかんの酒を買うつもりでいた。

しかしいざお土産の酒コーナーに来ると、愛媛地酒のにごり酒がある。

しかもワンカップで安い。

こ、これは…

結局両方買った。

これ以上はまずい。ここは危険だ。

首を振って通り抜ける。

 

そこには坊っちゃん列車があった。


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生憎と坊っちゃんは読んでいない。

 

スーパーによって今夜の食材を買って帰った。

 

 

ガソリントラジディー

燃料が少ないな、とは思った。

ガソリンスタンドの位置を調べると、結構遠い。

面倒くさいな…。

まあ…、いけるだろ!

 

そうしてコロッケを作り始め、見事に燃料が切れた。

仕方ないのでもう一度近くのガソリンスタンドを調べると、営業終了が多い。

なぜ!

時刻を見ると9時半を過ぎていた。

いつの間に…!

温泉でダラダラしてお土産屋でぶらぶらしていたからだ。

営業しているガソリンスタンドもあるが、セルフの小さいところだけ。

こういう所は、携行缶に入れてくれなかったりする。

 

ガソリンスタンドに向かう。

足裏がひどく痛い。

ザックを背負って歩いている時は、潰れて痛くないマメも、休憩している間に膨らんで、一度リラックスしてから歩くとひどく痛い。

痛い、痛いと思いながらガソリンスタンドまでたどり着く。

夜8時以降は携行缶に入れられないと言われた。

たぶん大体どこもそうだろう。

詰んだ。

 

火がなければ夕食は作れない。

今夜の夕食はコンビニでカップ麺だろう。

まあ、それは良い。

最近カップ麺食べてなかったし。

問題は食材だ。

じゃがいもは茹でてしまった。

玉ねぎは切ってしまった。

米は中途半端に火を入れて、余熱で水がなくなったので芯が残った最悪の状態で炊けてしまった。

合いびき肉は明日の夕飯までもたないだろう。

あー、やっちまった。

 

やってしまったものは仕方ない。

重要なのはこれからだ。

過ちて改めざる是を過ちと謂う

 

もう二度と。二度と! 燃料が少ない状態で調理を始めない。

 

コンビニのイートインは夜中やっていないようで、外のベンチで食べる。

イートインだと思ったから酒は持ってきていない。

ラジオを聴きながらカップヌードルカレーBIGを食べ、食パンをつけて食べてかさ増しする。

 

食べ終わって戻ってきてこれを書いている。

酒を飲みたかったが、もう0時過ぎだ。

ちょっとにしよう。

 

 

歩いた距離:30km