今日はペルセウス座流星群が最も近づく夜だ。
そのために松山まで歩けるのに山の中に停滞する。
とはいえ少しは進んでおきたいし、もう少し先に道の駅があったので、いつもより遅めに出発して道の駅に向かった。
道の駅なかやま。
そういえば最近道の駅の定休日に当たっていない。
今回も無事営業していた。
午前中はどうすればもっとも体を休ませられるかを探して全身を脱力して座ったり寝たりしていた。
昼食を食べ、『ブッダのことば』を読む。
薄々感じていたが、この本に書かれていることは、今の自分の考えとは違いすぎる。
動物的な生、生きる喜びというものをブッダは否定する。
快感も不快もない、何物にも心を動かさない。
食べるものはすべて他人からもらい、それに対し何も言わない。ほめもしないし、苦言を呈することもない。
目指すところは生からの脱却。
生きて死に、また生まれるという輪廻からの解脱。
僕は生きていたいし、生きる喜びを感じたい。
自分が動物の一種であるという自覚の上で、野生と理性を両方発揮して生きる営みをしていたい。
快感もあれば不快もあり、喜びもあれば苦しみもある、波のある人生を生きていきたい。
この本で是とされることを、僕は是とできない。
僕には少し早かったようだ。
もう売ってしまおう。
日が動いて影がなくなったので、屋根のある長椅子に移動した。
もう一つ長椅子があるが、誰もここにはこないので、マットを敷いて寝ながらアニメを見ていた。
途中で店の人が来て、「今日はここでお泊まりですか?」と聞いてきた。
屋根もあるし泊まる場所としては好条件だった。
「ここで泊まっていいんですか?」と聞くと、「いかんです。ここは泊まる場所じゃありません」と棘のある口調で言ってきた。
じゃあ最初から『ここでお泊まりですか?』なんて聞き方をしないでほしい。
別にテントを張る場所を探さなければならない。
まあこの場所は、朝直売所で売る野菜を持ってくる軽トラが止まって作業するのにうってつけの場所だから、実際そのための場所なのだろう。
早朝だと撤収が間に合わないかもしれないから、駄目ということなのだろう。
つまりここでなければ良いということだ。
基本、道の駅は営業前に人はいない。
適当な場所をテント場に決めて夕食の準備を始めた。
かぼちゃのシチューにしようとしたが、煮込んでいる間にシチュールウが無いことに気づいた。
スキムミルクを入れてポタージュスープのようにした。
美味い。
空はやや雲があり、外灯が明るくて星が見えにくい。
ちょっと移動しないといけない。
昨日の公園は良かったなぁ。
ペルセウス座流星群、どうかな~。
歩いた距離:5km